会社辞めた後…幸せと感じる。
こんにちわ!
ひぃーはちです。
我が家は、6人家族。
私、妻、長女11歳、次女9歳、長男7歳、三女3歳という構成だ。
現在、毎日楽しく生活している。
もちろん「裕福か?」と言われれば決して「裕福ではない。」
それでも「不幸か?」と言われれば、「幸せだ」と胸を張って言い切れる。
「それはなぜなのか?」と言われても、
「楽しいから。」としか答えようがない。
もちろん、私が父親だから。という事もあるかもしれない。
私も妻も妻の実家の会社で働いている。
従業員は、私と妻、そして妻の母親(社長)の3人だ。いわゆる家族経営。
決して儲かってる訳ではないが、食べていける程度の稼ぎだ。
昔は儲かっていたらしい。従業員も10人程度いたと聞いている。
私は、1年前にこの会社に入った。
それまでは、150人程従業員を抱える会社のサラリーマンだった。
一応、将来を期待されていたらしい…
人間関係も良かった。10年程務めた。
土日も働いた。代休も取らなかった。お金のため。出世のため。家族のため。
家ではあまり口を開く事もなかった。子供達もあまり話しかけてこなかった。
そもそも子供達が起きる前に出かけ、子供達が就寝直前に帰宅。
そんな毎日を過ごしていた。
特にそんな毎日でも不思議と疑問を感じていなかった。
仕事だから。それが普通と勝手に思い込んでいた。
ある日の息子の父親参観。
先生が子供達に質問した。
先生「お父さんは、お休みの日、何してるかな?」
誰かが、
「ゴルフかビール飲んでゴロゴロしてるー!」と言った。
みんな大笑い。
お父さん達は、苦笑い。
次に、「仕事ー!」と元気良く、私の息子が叫んだ!
先生「えー休みの日も?」
息子「うん!」
先生「大変だね。。。」
あたりはシーンと静まり返った。
この瞬間、私の心の中で、覚悟が決まった。
「覚悟に勝る決断なし!」
そして、仕事を辞めた。
時間と引き換えにお金をもらう生活を辞めた。
好きでもない事をやるのを辞めた。
自分が想像した未来は、もっと楽しい未来だったはずだ。
土日は、子供と遊んで…みんなでご飯食べて。
そのために、そのためだけに、土日休みの転勤無しの会社に入社したのだ。
そのためだけに、好きでもない仕事を選んだのだ。就職活動中、私が思い描いた未来は、息子とキャチボールしながら笑ってる未来だったはずだ。
決して、休みの日もバリバリ仕事をしている未来ではなかったはずだ。
自分の中の理想を取り戻すため、仕事を辞めた。
辞めてからは、ハローワークへ行き、転職活動を1年ほどした。
暇な事もあり、週一度くらいで妻の実家の稼業の手伝いを無給でやった。
もちろんちゃんとハローワークに働いた日を申し出た。
ハローワークでは、仕事を探しながら、面接の研修、履歴書の書き方などのレクチャーを受ける。
志望する会社が喜びそうな答えばかりを刷り込まれる。
ある日DVDを見た。
こんな感じだ。
面接官「残業をお願いした時は出来ますか?」
志望者「はい。可能な限りできます。」
解説者「ここでは、いいえ という回答はNGです。可能な限りできますと言いましょう。」
私は思う。
(は?意味が分からない。残業できないというのは、NGって。。。逆に企業としても
最初から残業NGっていう条件の方が、ありがたいんじゃないの?その方が別の人に頼んだりしてやりくりできるはずだし、会社にとって必要な人であれば、残業NGでも採用されるはずだろ。)って。
会社側の面接官の問いに対して忖度して、回答しろ。というのだ。
そんな事だから、いつまで経っても「会社が強く、労働者が弱い」という現実ができてしまう。
ハローワークの職員も口では、働きたい会社が見つかるまで、じっくり探しましょう。と言いながら、日にちが経ってくると、「まだ見つかりませんか?とりあえず勉強だと思って面接だけでも申し込みをしましょう」と言ってくる。
「好きな仕事でないと続かない。」それは、前職ですでに経験済みだった。
妻の実家の稼業を無給で手伝っている事も、「無給ってないんじゃない?働かせているわけだから。小遣いとか言ってもらってるわよね。」と書類を見ながら小声で職員同士で会話していた。
私は、さすがに腹が立って、「妻の実家の会社で、給料なんてもらってません。何か問題でもありますか?」と言った。
妻が毎日一生懸命働いているのを横目に、私は、家でのんびりしておけというのか。そんな事は、私の良心が許さない。ましてや、会社の事務所は、私の自宅の一階を利用している。住所見れば一目瞭然のはずだ。
1年程度、色々求人を見たが、結局自分が働きたいと思えるような職場はなかった。
いよいよ、雇用手当の給付期限が近づいてきた。
そんな時、妻の実家の母(社長)が、自分の給料を削って、私に回してくれると話をしてくれた。妻の実家は、片親だ。
後継者もいなかった。
ありがたい話だ。
恐らく衰退する会社を任せるというのも気が引けていたのだと思う。職がない私を見るに見かねて申し出てくれたのだ。
私も妻の実家の会社が儲かっているようには全く見えなかったので、働いた分、給料くれとか、雇ってくれととても言い出せなかった。
せっかくの申し出だったので、それならばと、まず会社にある経理関係の資料を見渡した。自分に支払える最低限度の給料を計算した。給料なんて、自分でなんとか稼ぎ出してやる!と、衰退していく妻の実家の会社を再興しようと一念発起し入社する事を決めた。
給料は、正直、高卒の初任給より低い。
そんなこんなで妻が社内事務、私と妻の母(社長)が営業兼配達として、今、働いてる。
事務所兼住宅のため、移動時間はほぼ無し。もちろん、収入は驚く程減ったが、子供と触れ合う時間、妻と会話する時間、何よりみんなの笑顔が増えた。
長女は、妻の母親に、
「夜ご飯の時に会話が増えた。」と言っていたらしい。
家事は、妻が率先してやる。
妻から、たまには手伝ってよ!と言われた事もない。
妻が料理をしている傍ら、私は洗濯物を畳んだり、子供の勉強の手伝いをしたり、子供と遊んだりする。妻が事務仕事が終わらない時は、メニューを聞いて私が作ったりする。子供が4人いると、洗濯物も大量、洗い物も大量、喧嘩している暇などない、文句言う前に手を動かせ状態だ。
と、偉そうに言うものの…私は、気分屋だ。洗濯物を畳む時もあれば、ご飯を作り出す事もある。やる気が無ければ、ダラダラしてる。
きっと世間一般の家事をしない夫となんら変わらない。
それでも「妻を幸せにしたい」と常に思っている。
子供達も「幸せになってほしい」と心から願っている。
そして、今、金はないが幸せである。
生きてればきっとなんとかなるものだ。